ヨガのポーズ(アーサナ)の名前には深い意味や由来が込められています。
サンスクリット語で記されたその名には、自然、動物、神話、聖者、身体の形状や効果に関係するものが多く存在します。
ヨガ哲学やインドの伝統文化と深く結びついてます。ヨガのポーズ名の構成や意味、象徴性について、紹介していきます
1. アーサナの語源
「アーサナ(āsana)」とは、サンスクリット語で「座る」「安定した姿勢」を意味します
元々は瞑想のために安定して座る姿勢を指していましたが、時代が流れると共に身体的な動きや姿勢全般を指すようになりました。
現在では、身体を動かす多様なポーズの総称として「アーサナ」が使われています。
2. 名前の構成と法則
ヨガのポーズ名は、以下のような構成をしています。
姿勢の特徴 + 名詞(動物・人物・物) + アーサナ(ポーズ)
例えば
• ウシュトラーサナ(Uṣṭra-āsana)
「ウシュトラ=ラクダ」+「アーサナ=ポーズ」→「ラクダのポーズ」
• ヴィーラバドラーサナ(Vīrabhadra-āsana)
「ヴィーラバドラ=神話上の戦士」+「アーサナ」→「英雄のポーズ」
• バッダ・コーナーサナ(Baddha Koṇa-āsana)
「バッダ=縛られた」「コーナ=角(かど)」+「アーサナ」→「合せきのポーズ」
3. 動物や自然からのインスピレーション
自然界に存在する動物や植物、地形などからの由来もあり、動物の動きや姿勢に神聖な意味や知恵を見出していたとされています
• ブジャンガーサナ(Bhujangāsana)=コブラのポーズ
→コブラが上体を持ち上げた姿に似ており、背骨の柔軟性と力強さを象徴
• マツヤーサナ(Matsyāsana)=魚のポーズ
→身体を反らせて胸を開き、水の中を泳ぐ魚のような開放感を体現
• ターダーサナ(Tādāsana)=山のポーズ
→しっかりと地に足をつけ、揺るがぬ山のように立つ姿勢を示しています
自然と調和する生き方や、動物の持つ本能的な力を取り入れる意図が含まれていますね
意識しながらポーズを取ることも一つの取り組みとして良いかもしれませんね
4. 神話や聖者に由来するポーズ
インド神話や歴史上の聖者・偉人を表したポーズも多く存在します
ポーズ名にはその人物の物語や象徴的意味が込められておりヨガの精神的側面にもつながっています。
• ハヌマーンアーサナ(Hanumānāsana)
→「ハヌマーン=猿神」→長いジャンプを象徴する前後開脚のポーズ
ハヌマーンが主人ラーマを助けるために山を越えて飛び越えた神話に由来。
• ヴィーラバドラーサナ(Virabhadrāsana)
→「シヴァ神が怒りから生んだ戦士ヴィーラバドラ」強さ、集中、勇気の象徴。
• ヴァシシュターサナ(Vasiṣṭhāsana)
→賢者ヴァシシュタにちなみ、バランス力と精神の安定を求められるポーズ。
これらの名前をを知りその背景の意味を知ることで「意味」や「物語」に触れることも出来ます
ヨガって奥深くて知れば知るほど楽しくなってきませんか☺?
5. 動作や身体部位に関する名前
身体の位置や動き、対象部位を示す言葉
• パールシュヴァ(Pārśva)=側面・横
• ウッターナ(Uttāna)=深く伸ばす
• パーダ(Pāda)=足、手足
たとえば、
• パールシュヴァコーナーサナ(Pārśva Koṇa-āsana)=側角のポーズ
• ウッターナーサナ(Uttānāsana)=前屈のポーズ
• パーダ・ハスタ・アーサナ(Pāda Hasta-āsana)=手で足をつかむポーズ
これらの語を覚えることで、名前だけでポーズの姿勢や目的がある程度予測できるようになります。
ヨガスクールに通っていた時、サンスクリット語でポーズ名を覚えることがとてもしんどかった
ただでさえ、聞きなれないサンスクリット語を覚えなければいけない
授業中、先生もポーズ名をサンスクリット語で話すので、「????」というポーズ名を聞くたびに教科書を開いて確認してました(;’∀’)
思い返せばついていけてなかったのかな・・・とも思ったりします が
今現在はレッスンでよく使用されるポーズ名は普通に分かるので
自分の身体で動きながら聞くということが大切だなと実感しております。
6. 名前の学びを通して得られるもの
ポーズ名の由来を知ることで背後にある精神性や文化的意味、身体への効果をより深く体感することができ、ポーズを取るときの意図や集中力を高める要素にもなります。
ヨガはエクササイズではなく、古代からの哲学の実践です。
ポーズの名前に込められた意味を学ぶことでレッスンを受ける楽しみも変わってくるのではないでしょうか?
Let’s enjoy YOGA♡
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