決めつけ サンスカーラ 解放してあげるには

ヨガ哲学

それぞれの人がその人の経験によって持っている心の印象をサンスカーラといいます
日常会話の中で「生理的にムリ!」という言葉を使ってしまうこと、ありますよね?
そもそも生理的にムリ!というのはどういうことなのでしょうか?嫌いなものに限らず、自分が好きなもの、その物自体の概念が強すぎると、価値観の幅や人生の可能性を狭めてしまいます。

 

好きの感情も苦しみを生む

好きという感情はポジティブなものに思われますが、強くなりすぎると負の感情を生みます
初めは「幸せだ~♡」と思う気持ちが次第に「これがないと幸せじゃない!!」に代わってしまう。

朝起きてからコーヒーを飲むことが日常になっているとします。
家族が寝ている間、とても静かな空間の中で淹れて飲むコーヒーは特別なものがあります。
時間、人に縛られることなく自分のために自分にコーヒーを淹れることが幸せである!と思いこんでしまいます。ところが、家族が熱を出して看病をしていたり、朝、他の何かに時間を追われてしまい、コーヒーを淹れる時間がなかった時、「あなたのせいで朝一のコーヒータイムが取れなかった」と怒りや、ネガティブになってしまってはいけませんね。

「これが好き」の状態でいること
「これじゃないとダメ!」に変わらないように気をつけましょう。

嫌いという気持ちも過去の記憶による思い込み

何かを見た時に不快感を抱いてしまう気持ち
ヨガ・スートラに記載されていましたが、嫌悪感は過去の苦痛の記憶に対する反発とのこと。

例えばゴキブリを見たら嫌い!!という人はたくさんいます。
漏れなくわたしもその中のひとりです。
ゴキブリは室外で見ると虫として認識するだけなのですが、なぜか室内に発生すると嫌悪感でしかない存在、私の目の前に現れてしまったので、もう生きることは諦めて下さい と思うぐらいの存在。
よくよく考えるとゴキブリは何故嫌いなのか??
何かされたわけでもないけど、見た目が無理なのと繁殖が気持ちわるいのと、石鹸を食べると聞いてから、死ぬほど嫌いになりました(悪口ばかりですみません・・・・w)
と嫌いな箇所をあげるとたくさん出てきますが、前世?でゴキブリに対して嫌な思いをしてしまっているので、DNAに潜在意識として残っているのではないかと私は思っています。
とりあえず生理的に無理な存在です(ゴキブリさん、ごめんなさい・・・)

好き嫌いを弱めると楽に生きられる

自分の人生が辛い、苦しいとき、それはどんな時でしょうか?

  • 太っていると自覚しているが、痩せることができない
  • 会社の上司が嫌いで毎日合わないといけないことが辛い
  • 欲しいものが買えなくて辛い
  • 自分の時間がないことが辛い
  • 好きな人から連絡がこなくて辛い など

これらは自分自身の好き嫌いによって作られています

わざわざ「これは良い」「これは悪い」とジャッジすることなく、自分が1番心地いいと感じられるバランスを見つけましょう。嫌悪感を手放すだけで、自分自身に対しても自由を許すことができます。他者と衝突することも減ります。自身の考えを変えることにより、今まで似た考えを持っていた人と価値観が合わなくなってしまうこともあります。自分の心が自由になったことにより、新しく似た考え方の人が周りに集まります。もしくは、自分の周りの人も変わっていることもあります。

人間関係においては人それぞれに価値観があります。
自分の中の理想や一般的なかたちと違っても、これは良い!悪い!と決めつけないようにしましょう。持ってしまった嫌悪感を消すには、サンスカーラを弱める必要があります。
サンスカーラとは、過去の経験によって蓄えてきた潜在的な印象です。
すでに意識が向いてしまったものに「私の内側の消えろ!」と努力しても簡単には消えず、余計に意識が向いてしまうことになります。
ヨガでは、サンスカーラを消すためには真の知恵が必要と言われています

真実の知恵から生じるサンスカーラは、他のサンスカーラを除去する。 (ヨガ・スートラ1章50節)

真実の知恵=自分の深い内側(本当の自分)への意識を意味します。自分の内側との対話を続けましょう。自然と、自分の中で凝り固まっていた好き嫌いの概念が弱まっていきます。自身の内側に意識を向けると、穏やかな幸せを感じることができます。本当の幸せを知ることができれば、物質的なこだわりなどどうでも良いものになってきます。「こうでなくてはいけない」というこだわりが弱まれば、条件に左右されない自由が手に入ることでしょう

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